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マネージャーは、ほぼFIREと同じ。マネージャーになることのメリット

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社畜にならず、FIREして経済的理由ではなく趣味として仕事をする生活を送りたいと考える人は多いと思います。

会社は、上からやれと言われたことをやって報酬をもらうところなので、自分の意思に反した事をさせられたり、人間的に尊敬できない上司に仕えなければならなかったり、人間関係に悩んだりと、会社に属したくない理由は上げたらきりがありません。

もう一つの悩みが通勤です。特に、都会に住む人は、朝の決まった時間にスーツを着て満員電車に乗り、コロナ感染や痴漢や暴力事件に巻き込まれるリスクを負いながら通勤しなくてはならない、というだけで鬱になりそうです。

それでも、私は会社員としてキャリアを進み、マネージャーになることには以下のような大きなメリットがあると思っています。簡単にいうと、会社でそれなりのポストに着く事で、会社員と自営業の良いところを取ったような生活ができると考えています。


管理職に就くことのメリット


安定した収入が増える

まずは安定した高い給料が挙げられます。

自営業やフリーランスで安定して年収1000万円に達し、その水準を維持するのは容易ではありませんが、サラリーマンならば少し頑張れば、路上を彷徨うリスクを取らずにこのレベルに達することができます。

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通常は、非管理職の給料には限界があり、一定以上の年収を稼ぐには、上位職に就くしかありません。

そこに到達できれば、同じ1000万円でも、自営業のそれとは安定性が違います。まともな企業であれば福利厚生も充実しており、有休もついてきますし、労働基準法にも守られているという安心感があります。

独立したフリーランスや自営業に比べると、給料が保証されている分、精神的な恐怖やストレスもかなり軽減されます。

外資企業管理職は、成績が上がらないとクビになるイメージがありますが、実際は日本では法律上、そこまで簡単に解雇することはできませんし、全力で成果を上げる努力をしていれば、よほどの事がない限り、クビになることはありません。

企業でクビになるパフォーマンスしかできない人は、そもそもフリーランスで稼げるはずがなく、そのリスクは同じかそれ以下です。

給与待遇だけを取ると、中小企業より一部上場企業の管理職の方が高給であることが多く、日本企業より外資系企業の方が平均年収も高い傾向にあります。

のちに述べますが、管理職は管理職枠での転職が可能となるので、ブラック企業の管理職であっても、条件の良い会社への移籍という選択肢が生まれます。

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チームで何かを達成できる

マネージャーであるという事は、ある組織の責任者であると同時に、チームを統率するリーダーであるという事なので、本業は実務ではありません。チームが一つの目標に向かって全力を発揮できる環境を整え、戦略を策定し、道を示すのが主な仕事になります。

責任が大きい分、やりがいも大きく、チームで目標を達成した喜びは、個人で何かを成し遂げたときとは違った喜びがあります。まるで自分が率いるスポーツチームがトーナメントで優勝を果たすような、そんな嬉しさを分かち合えます。

人間が一人でやれることはたかが知れていますが、チームメンバー一人一人に適した役割と裁量と責任を与え、彼らのモチベーションを高め、チームメイト(私は部下という言葉は嫌いなのであえてこう呼びます)とともに成長していくの事で人間が磨かれます。

もちろん、チームメイトにとっても自分にとっても、今のチームはただのキャリアの通過点に過ぎないので、一緒に仕事をする期間は限られています。しかし、その短い間に大きな学びと感動を得ることで、のちの人生に影響を与えます。

10年後にチームメイトから「あのチームでみんなと一緒に仕事したことを今でも誇りに思う」と言ってもらえるようなチームにするために、自分を磨き続けることが、組織のリーダーになる事の大きな意義であると思います。

使える資源が増え、スケールの大きな仕事ができる

一人一人は弱くても、チームならすごい力を発揮できますし、会社から予算が与えられるので、普通の自営業では考えられないような規模の仕事をすることができます。

企業の力を利用すれば、いきなりひとつの取引で何億円ものお金を動かすことも日常の一部になります。

自分の責任下に与えられたお金は、会社のお金であって自分のお金であると言えます。

この資金を使って、更に大きな仕事に挑戦することもできます。もちろん、信頼するチームメイトたちと一緒にです。

自己肯定感が高まる

もちろん、管理職は、組織の中でも選ばれた一部の人間がつくポジションです。

ポジションが上に行けば行くほど、謙虚にならなけれなならないので、正しい方向に向かっていれば、今の自分はチームメイトに支えられているのだと実感するようになります。

そうなれば、不思議と権威に対する執着がなくなり、自分のポジションは上位階級ではなく、ただの役割で、責任があるから給料を多く貰っているだけだと思うようになります。

権威にすがりつくのは自己肯定感が低いからだという事に気づき、自分を客観的に見た上での本当の自信が生まれます。

通勤しなくてもよいし、その他のルールも自分で決められる

自分が部門の責任者になれば、フェアネスを保ち、チームのモチベーションを下げない範囲で部内のルールを自分で決める事ができるようになります。

部門長の自分が通勤しなくてよいと言えば、テレワークが可能となるし、フレックスシステムを導入すると言えば、導入することができます。

仕事をする母親を応援する職場環境を作ることもできますし、成績優秀者にはそれに応じたインセンティブを与えることもできます。

こうやって誰かの生活水準の向上やキャリアアップ、そして自己実現のサポートができるのも、マネージャーの特権です。

良いチームの管理職になれば、自由を手に入れられる

結果を出している限り、安定した生活が送れる

マネージャーは結果がすべてです。

結果を出せは報酬が上がるし、結果が出なければ最悪の場合は立場を失います。

目標を達成している間は、組織も裁量を与えてくれますし、目標未達になると裁量を奪われます。

これほどわかりやすいゲームはありません。

では、会社に奉仕して結果を出したにも拘わらず、それに見合った報酬がなかったら?

金銭以外の、人生の楽しさや学びを与えてくれるのか?

それもなければ、自分を高く買ってくれる会社に転職するという選択肢があります。

「見合った報酬」の額は、その会社でもあなたでもなく、市場が決めます。

管理職枠での転職が可能

通常は35歳くらいになると、転職が難しくなりますが、管理職としてのポジションについていれば話は別です。

特に、チームのリーダーとしての実績があれば、リクルータやヘッドハンターの方から連絡が来ます。

日本には、成果を上げられるマネージャーがまだまだ不足しています。

マネージャー職は別のマネージャー職への移り変わりとなりますので、その際に大きな収入UPの交渉も可能となります。

外資の場合、日本のチームを完全に任せられ、上司が海外にいるポジション(カントリーヘッド、現地法人社長など)につくことができれば、特に裁量が多くなります。

これを実現させるため、転職の際、コンペテンシーや実績など武器をなるべく多く装備して、給与だけではなく裁量も検討材料にするべきです。

自分の時間に余裕ができる

もしかしたら、マネージャーになる事の究極のメリットはこれかもしれません。

前述の「自分でルールを決められるメリット」と似ていますが、自分の周りを優秀なチームで固め、自分と同じがそれ以上の能力を持ったエキスパートにそれぞれの仕事を委譲すれば、自分が実務に追われることがなくなります。

マネージャーは、戦略を策定し、チームメイトのために環境を整え、いざとなったら問題解決と事業判断を行い、責任を取る立場にあります。

その認識さえあれば、あとはチームメイトに仕事を任せ、自分は自己投資に時間を使うことができます。

そのためには、自分のビジョンを的確に理解して戦略を実現に導いてくれる信頼できる参謀(右腕とかパートナーともいう)を作ることが必須となります。

そして自分の時間は、自分のスキルアップのための学習や、リーダー理論を勉強したり、ネットワーキングなども可能です。学んだ知識を現場で実践することも可能です。そうなると、学ぶことが目的なのか、実践することが目的なのか、明確でなくなってきます。

また今の時代、チームメイトを含め、1日8時間仕事をする必要はありません。必要な時にパソコンの前に座り、仕事をすればいいわけで、勤務時間よりもアウトプットで評価されます。その点もフリーランスと同じです。

社会的ステータスが得られる(ローンなどにも有利)

上記のように、フリーランスと会社員のいい所の両方を享受できるマネージャーのポジションですが、会社員の管理職の肩書のおかげで、安定所得者と認定されます。

ローンを借りるのに有利だったり、結婚する際の相手方の両親への受けなどもフリーランスとは全然違います。

自分の職業を聞かれて、有利になる事はあっても、不利になる事はありません。

家族やマイホームを持てる

最後に、安定した高収入を得ていれば、家を建てたり、結婚して子供を養うことができます。

子供やマイホームは昭和の価値観だと言われるかもしれません。しかし、自分のパートナーとともに、二人の子供の成長を見守る事は、年を取る事のボーナスのような嬉しさがあります。

人間はもともと孤独な生き物なので、独身の時は将来を不安に思うかもしれません。でも、子供が生まれることで、義務感が強くなり、色々な悩みが小さな事に感じられ、生きる意志がわいてきます。

私は子供のいない人の人生を否定する立場ではありませんが、家族を持ち、新しい命をつなぐことも、ひとつの喜びであり、少なくともその選択がある事はプラスであると私は考えます。


今回は、マネージャーになる事のメリットを書いてみました。

管理職というと、いわゆる中間管理職、日本の企業の課長や部長は、とてつもなく忙しく、上から押さえつけられ、下からは突き上げられ、責任ばかりで割に合わない哀れなサラリーマンのイメージがあると思います。

でもそれは終身雇用制度で逃げ場のなかった過去の話です。今なら、自分の理想の職場を選んだり、自分でそんな職場を作ることもできますし、人の人生にそれなりに影響を与えることもできます。


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