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ブライアン・トレーシーのドラ息子を更生させた大手企業役員の話

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カナダの啓蒙スピーカーで、ブライアン・トレーシーという人がいます。

少し前に世界で最も稼ぐコーチングのスピーカーといわれたアントニー・ロビンスが啓蒙の世界に足を突っ込む前から自己啓発のスピーチをしていて、私は留学中その後のアメリカ生活で彼の言葉を頼りにしていました。

YouTubeが普及したおかげで、彼のレクチャーが無料で視聴でき、その言葉から計り知れないパワーをもらいました。

今日は、トレーシーのレクチャーの中に出てきた逸話を紹介します。

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これは、トレーシーの知り合いのある金持ちのS&P 500に入る米国有数の企業を経営するビジネスマンとその息子の

話です。

ドラ息子の話

Give you a quick story:
ある短い話をします。

Once upon a time, there was a young guy who grew up in a family.
昔、ある家族で生まれ育った若い男がいました。

His father was a Fortune 500 excetutive extremely wealthy.
彼の父親はフォーチュン500の重役で、とてもお金持ちでした。

This kid grew up. He had servants, he had money, he had everything else.
この男は大人になりました。そして召使がいて、お金があって、なんでも持っていました。

He grew up spoiled beyond belief, and his father was busy working and so on.
彼は信じられないほど甘やかされて育ちました。父親は仕事で忙しくて…

But for one reason or another, he grew up and is very spoiled.
でも何らかの理由で、彼はとても甘やかされ(世間知らずに)育ちました。

He was pushy. He was arrogant.
彼は自分の考えを何でも通したい性格でした。傲慢でした。

He was rude.
礼儀知らずでした。

Towards his servants or other people.
召使に対しても、そのほかの人に対しても。

And the father realized that he had raised a really spoiled kid because he’d never have to work for antyhing in his life.
そして父親は自分は、自分はとんでもないドラ息子を育ててしまったと考えました。自分のために何も働く必要がなかったからです。

The young man went off the college, completed college, reasonable grades.
彼は大学を卒業しました。成績はまあまあといったところでした。

And then he came back and said, “Okay, dad, get me a job.”
そして彼は父親のもとに帰り、言いました。「親父、仕事くれよ」

Nice kid.
なんて子供だ。

So, the father said, “All right, I’ll get you a job.”
そして父親は言いました。「よし、いいだろう。お前に仕事をやる」

The father realized he had made a mistake with his son, and he wasn’t quite sure how to help him.
父親は自分の息子に対して過ちを犯したことを理解し、どのように救ってやるか考えました。

But he got him a job with another Fortune 500 company, and the young man went to work.
でも、息子に仕事を見つけてやりました。別のフォーチュン500の上場企業です。そして息子は勤め始めました。

And after 18 months, Boss called him and said, “You’re fired. We don’t want you around here anymore.
そして18か月経ったころ、上司が彼を呼び言いました。「お前はクビだ。もうここに来てほしくない」

“Your work is low-level. You’re not very competent. You’re fired. Get out.”
「お前の仕事は低レベルだ。あまり能力もない。クビだ。出ていけ」

Well, the young man was shattered.
そして、若い青年は打ちひしがれました。

His first job. Friends got jobs, friends working for large companies.
彼の最初の仕事でした。友達は仕事を持っていて、大手の会社で働いているのに。

He comes home.
彼は家に帰ります。

He’s been fired. His father said, “Well, you know, I’ll see if I can get another job.”
彼はクビになったのです。父親は言いました。「そうか。じゃあ、新しい仕事を探してみてあげよう」

So a couple of moths goes by.
2か月ほど経ったころです。

His father gets him another job.
父親は息子の新しい仕事を見つけます。

He goes and works for 18 months at this job.
彼はその仕事に18か月従事します。

This time he works really hard because he’s determined not to be fired.
今回は、彼は本当に一所懸命働きました。もうクビにはならないと決めていましたから。

After 18 months, Boss calls him and says, “You’re fired. Get out of here.
18か月後、上司は彼を呼び出し、こういいます。「お前はクビだ。出ていけ。

“Get out, out, out, out!
出ていけ!今すぐ立ち去れ!

“We don’t want you out here.
お前はもうここにはいらない。

“You’re worthless. You’re no good.”
お前は用なしだ。使い物にならん」

Kid goes home, and this time, he’s now mid-twenties.
息子は家に帰ります。そして今度は、彼は20代半ばになっています。

He’s really upset and angry.
彼はとても怒っていました。

His father says, “Well, let me see what I can do. I’ll call around.”
父親は、「そうか。じゃあ、俺にできることをやってみよう。いろんなところに電話して聞いてみてやる」

And this time he gets him another job.
そして今回も、父親は別の仕事を見つけます。

Eighteen months later, he’s fired for incompetence, does this four times.
18か月後、彼はまた能力不足により解雇となります。彼には4回も同じような事が起こります。

And then the son discovers when he’s about 28 or 29.
そして28歳か29歳の時、息子は気が付きます。

By this time, he’s working hard.
そのころ、彼はまじめに働いています。

He’s working long hours, he’s working himself silly, so he could do a great job, so he could really work up.
何時間も、とち狂ったように働き、そしてとてもいい仕事をしました。そして奮起して会社に貢献することができました。

And he is doing a great job.
こうして彼はとても仕事をするようになっていました。

He’s got better and better, more disciplined, more focused, and everything else, but fired four times for major companies.
彼の能力はどんどん向上していきました。そして自制心も身につきました。そして集中力も強くなり、どのよう能力も向上しました。でも彼は大手の会社で4度も解雇を味わうのです。

And then he finally finds out; somebody lets him slip.
そして彼はついに真実を突き止めます。ある人物が情報を漏らします。

And he said, “Well, why am I being fired?”
彼は聞きました。「すみません、なんで私はクビになるんですか?」

He said, “Well, that was the deal.”
その人は言いました。「あのねえ、それが”条件”だったからさ」

He said, “What do you mean, ‘deal,?”
彼は聞きます。「”条件”って何のことですか?」

He said, “Well, the deal was, I told your father I would put you on for 18 months.
その人は答えます。「ええとね、”条件”と言うのはね、君のお父さんに約束したんだ。君を18か月間雇うと。

“And he agreed as long as I would fire you at the end of 18 months.
そして、君のお父さんは同意した。18か月後に解雇してくれるなら、お願いしますと」

“So, quite honestly, you’ve done a fantastic job here, one of the best people we’ve ever seen.
だから、正直言って、君の仕事は素晴らしかった。私が今まで見た中でも最高レベルだったよ。

“But that was the deal.”
でもそれが”条件”だったんでね」

This young man went home, and he’s now in his late thirties.
男は家に帰りました。彼はもう30代後半になっています。

He is so mad.
彼は怒り心頭でした。

He gets into a fighting cause, shouting contest with his father.
父親と大喧嘩です。大声で罵り合いです。

He swears at him.
父親に罵詈雑言を浴びせます。

He says, “That’s it. I will never talk to you. I will never have anything to do with you for the rest of my life.”
彼は言いました。「これっきりだ。あんたとは今後金輪際話さない。俺は今後の人生において一切あんたとは無関係だ」

He walks out, leaves, gets his own job, this time with a Foretune 500 company.
彼は家を出ます。そして自分で新しく仕事を見つけます。フォーチュン500の企業の仕事です。

He becomes a crack.
そして彼は凄腕の男になります。

Executives move him up to a senior position.
役員たちは彼を管理職に昇進させます。

He’s well-paid, well-respected, and at the age of 38, he’s still mad.
高給取りになり、とても尊敬され、38歳になりましたが、彼はまだ怒っていました。

He’s talking to his spause or something else or mother or, or, or…but his father, about what his father did all the work in his twenties.
彼は奥さんや、自分の以外の周囲の人に、自分が20代のころ父親が自分に何をしたか話していました。

And his spouse, his wife, said, “Honey, did you ever think that maybe your father loved you so much he was willing to put you through all of that knowing you’d end up hating him?
そして彼の配偶者である奥さんは言いました。「あなた。お義父さんはあなたの事をとても愛していたから、あなたに恨まれることを知りながら、そんなひどい目に遭わせようとしたんじゃないかと考えた事はない?

“But he did that to make you the kind of man that you become today.”
お義父さんは、あなたを今のような立派な人にしたかったから、そんなことをしたのよ」

And it was just a whack in the face.
そしてその言葉は彼にとって目の覚める切っ掛けになりました。

And suddenly, the son realized that, in all honesty, he was a jerk when he came out of school, and that now, he was a successful, highly respected person.
そして息子はその時、正直言って、大学を出たばかりの自分がくそったれであったこと、今は成功して尊敬される人間になれたことに気づきました。

And it would never have happened in the absence of these experiences.
あのような経験がなければ、今のようにはなっていなかったでしょう。

So he went to his father.
彼は父親の許に戻ります。

He’s now 38 years old.
彼は38歳でした。

Father is about 60 something.
父親は60何歳でした。

Went to his father and confronted him and said, “Is this true?”
彼は父親に面と向かって言いました。「そういう事だったのか?」

And he said, “Yes.”
父親は言いました。「そうだ」

He said, “I hated to do it, but I realized I made a mistake in raising you.
そして続けました。「こんな事したくなかった。でも俺はお前を育てる過程で過ちを犯した。

“I had to compensate for it.
そのツケを払わなければならなかった。

“I had to make you the kind of person that you could be, and it would only happen with adversity.”
俺は、お前をお前がなれるはずの人間にする必要があったし、そのためには、荒療治しかないと思った。

“And so I was willing to lose you in order to save you.”
そのためには、お前との関係を失っても構わないと思った」

And they embraced and they became the best friends for the rest of their lives.
そして二人は抱き合い、対等な親友のような関係を気づき、残りの人生を過ごすことができました。

…というお話です。

※日本語のストーリーとして成立させるため、ところどころ意訳が入っております。


References

Brian Tracey. How to Build Self Confidence. Available at: https://www.youtube.com/watch?v=oUO04d1aUMg. (Accessed: 12 November 2022).


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