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英語”を”学ぶのではなく、英語”で”学ぶ利点と、無料でMBAの基礎知識を習得する方法

言うまでもなく、世の中にあふれている情報、中でもインターネットで無料で入手できるの大半は、英語です。

そして、日本語では確実に有料クラスの情報が無料で入手でき、お金を払うとさらに有用な情報を獲得できたりします。

とはいえ、多くの情報は日本語にも翻訳されているので、別に英語で読まなくてもいいんじゃないか、という考えもあるでしょう。

では、もし英語で情報を受信するスキルを身に着けられたなら、どんな情報を英語で読み、どんな情報は日本語でいいのでしょうか?

結論から申し上げると、以下の情報は英語で受信することをお勧めします。

英文学

これは当然のことですが、どんな作品やアートも、翻訳されたものよりオリジナルの方が良いに決まっています。

いや、翻訳やローカライズされた作品も、レベルの高いものはありますが、やはり原作を楽しむことはお勧めです。

シェイクスピアやヘミングウェイを日本語で翻訳されたものを楽しんだ方は、英語の美しさを感じられたとき、さらに楽しみが深まります。

それ以外にお勧めなのは、英語の聖書、『旧約聖書』『新約聖書』です。

もともとは古代のヘブライ語で書かれていますが、聖書はもはや英語圏の文化とは切っても切り離せない関係にあり、英語からの引用文が慣用句になっているものも多々あります。

Eye for eye, tooth for tooth, hand for hand, foot for foot. - Exodus 21:24 (Bible Hub, 2022)
目には目を、歯には歯を、手には手を、足には足を(エジプト記21 -24)
Do unto others as you would have them do unto you. - Matthew 7:12 (American Standard)
己の欲する所を人に施せ(マタイ伝7-12)
[I]f anyone is not willing to work, then he is not to eat, either. - Thessalonians 3:9-11 (Amplified Bible)
働かざる者は食うべからず(テサロニアンへの手紙3-9)

シェイクスピアや聖書の引用を頭の中の引き出しに持っていると、英語圏の人との対話に非常に役立ちますし、西洋人の考え方を非常によく理解できます。

私たち日本人の性格が、東洋の禅や儒教の影響を受けているのと同じです。

洋画(ハリウッド映画

これもいわずもがな、です。

理由は、文学と同じで、オリジナルの良さは、英語と英語圏文化の理解があって初めて100%享受できるものだからです。

海外の映画を観ながら、英語のままのセリフで、ネイティブと同じところで感動し、泣いたり、笑ったり、怒ったりできたら、それはもうバイリンガルの完成形と言っていいでしょう。

言語を分かち合う本当の喜びは、感情を含め、国境を越えて同じものを共有する事だと思います。

先日まで、英語のドラマからビジネス英語として使えそうなセリフの引用と解説をしていましたので、こちらも宜しくお願い致します。

ハリウッド映画以外にも、インドのボリウッド(世界最大規模)、ナイジェリアのナリウッド(第2位)映画も英語で楽しむことができます。ハリウッドは、産業の規模としては、実は世界3位です(Canon, 2022)。

もともと英語圏から訳語を充てられて日本に導入されたもの(ビジネス、経済学、西洋哲学など)

こちらも当然ですが、もともと英語の概念を無理やり日本語にしたものは、どこかいびつで不自然です。

ビジネス(MBA過程)、経済学、西洋哲学などはその最たる例です。

先ほどの聖書の訳文を読んで頂いたら、英語の方が遥かにシンプルで、なじみ深いと気づかれたのではないでしょうか。

僕は、この日本語訳が聖書を難しくし、近寄りがたいものにしていると思います。

そもそもビジネスはbusiness、経済学はeconomics、哲学はphilosophyに日本語を当てたものです。

経済学、哲学は先人の大発明だと思いますが、やはり源流は西洋の思想であり、東洋のそれとギャップがあるため、いくら頑張っても西洋に分があることは否めません。

これは音楽やブランドなどにも言える事です。

その点、「ビジネス」などのカタカナ語は異色を放っており、西洋の言葉のニュアンスをかなり忠実に再現する事に成功しました。

ただ、逆に言えば、この英語もどきのカタカナ語があったために、中途半端に便利だったことから、日本人があまり英語習得の必要性を感じず、海外との隔たりを作ってしまったことの遠因だと考えられます。

逆に中国人や台湾人などは、漢字を当てた英語の限界を早々に感じ、西洋の概念を勉強するために英語とその発音を正しく学ぶ人が多いです。

MBAの知識は英語なら無料で学べる

僕は今、EMBAのプログラムで学習中です。

クラスはすべて履修して小論文は受け入れられたので、あとは卒業論文のみとなります。

しかし、日本でMBAを持っている人は結構いますが、正直なところ、自分がそういった方々にビジネスの基礎知識で引けを取っているとは思いません。

それは、これまで何千冊の専門の洋書や何百編もの論文を読み、それを実践して売上成果や失敗経験に変えてきたからです。

その基礎となったのが、18年ほど前、お金を一円も払わずにウェブサイトの情報だけで得たビジネスの基本的な知識です。

日本では、書店に行けば、中小企業診断士の参考書などが手に入ります。

しかし、この内容は無駄に漢字が多くて意味不明の言葉が多く、非常にわかりにくくなっています。

まるで、契約書の文言を無駄に難解にして自分たちの既得権益を守ろうとする弁護士のようです。

これでは、ビジネスを学ぶのがつまらなくなり、途中で断念する人たちが後を絶たないでしょう。

この暗号を暗記して、テストで高い点数を上げることが、果たして実務でどれだけ生かされるのかはちょっと疑問です。

そしてその内容も、申し訳ないですが、かなり多くの割合で、80年代に元マッキンゼーの大前研一が英語で書いたビジネス本の内容がベースになっているところが多い印象を受けました。

もちろんそれが現代で役に立たないというつもりは毛頭ありません。大前先生は偉大な方だと思います。日本のビジネス国家試験といえど、その時代から現代においてあまりアップデートされていない感じがしました(僕は、参考書は読みましたが、中小企業診断士の資格は持っていません。念のため)。

僕がアメリカで取得したPMP( Project Management Professional)のバイブル本ともいえるPMBOK(Project Management Body Of Knowledge)の内容も、日本語版を少し読みましたが、すぐに断念しました。

別に日本語訳をディスるつもりはありませんし、完全に僕の主観ですが、stakeholderを利害関係者と訳したり、requirementを要件と訳したり、ensureを~を確実にすると訳したり、非常に不自然で、誰もそんな日本語使わん(IT業界では使われているかもしれませんが)、という言葉がたくさん出てきます。

これを読むと、PMPが日本であまり広まっておらず、一部のIT関係の人しか知らない原因はそのあたりにある気がしました。

その点、英語版のそれは非常に簡素で、業界を問わず日常のビジネスで使われているので、ビジネス英語の学習にも役立ちます。

PMPという資格自体が日本の就職に有利になったところはあまりないですが(一度外資系にProject Managerという肩書で入った時を除き)、その知識は業界を超えて、今でも非常に役に立っています。

日本のIT業界は今でも他分野に比べ非常に景気が良く、今若い世代を中心に、多くの人が将来のキャリアの為プログラミングを勉強されています。それ自体は凄くいいことだと思いますが、日本語圏では、需要が限られており、プログラミング人口が多すぎて、すぐにレッドオーシャンとなる可能性が高いと思います。

もしプログラミング言語のほかに、英語を使いこなせたら、プログラミング言語を学ぶ際のアドバンテージになります。

まず、プログラミング言語は英語がベースになっているので、プログラムを基本からやる場合、理解力、暗記力、学習速度が倍増します。

また、それ以外にも、英語能力があることによって、インドの一流エンジニアとのコラボのチャンスも生まれますし(なにより彼らから学べますし)、両方を極めることができたら、最終的にはシリコンバレーで活躍することもできるかもしれません。

英語でMBAの基礎知識を学ぶ方法はたくさんある

英語でMBAの基礎を学べば、ビジネスと英語を両方学べるので一石二鳥です。

しかも、今ならインターネットのおかげで、留学しなくても無料でそれができます。

例えば、私がアメリカにいたころなどは、このサイトで本当の基礎を学びました。

Mind Tools logo

このサイトのBlogsのページには、ビジネスの分野ごとに記事がシンプルな英国英語で書いてあり、その内容が非常にわかりやすく、一気に読破してしまいました。

その分野は以下の通りです。

日本語では、上記いずれの科目も、著者が自分の実績や知名度を武器に、主観だらけの持論を本にまとめ出版しているのが現状ですが、上記はすべて無料で、実際の研究や論文に基づいて解説されています。

のちに様々なビジネス専門書を読みましたが、基礎知識は、専門用語を含め、このサイトで学ぶことができていたので、あまり難しく感じずに済みました。

有料プログラムもあるようですが、僕は購読していません。

別にアフィリエイト契約をしているわけではないので、宣伝する気はないのですが、時間のある時はNew Letterも定期購読していました。

もちろん、18年も前からあったサイトなので、だいぶアップデートされていて、コンテンツが逆に多すぎるかもしれませんし、他にも英語でビジネスをまなべるサイトはたくさんあるでしょう。

いずれにせよ、英語を学ぶのではなく、英語でビジネスを学ぶことは、いろんな意味で今後のキャリアに非常に役に立ちます。

最初は英単語を調べる時間が長く、洋書の1ページを1時間もかけて読むところからスタートしなくてはなりません。しかし、英語学習に王道はなく、モチベーションだけが学習を進めるエネルギーとなります。

英語学習を早める技術があるとしたら、それはモチベーションを高め、維持する技術です。

そのためには、まず楽しむこと、実用性を実感すること。

これに尽きます。と、言語習得経験者として言わせて頂きます。

References

BibleGateway. (2022). 2 Thessalonians 3:9-11. Retrieved from BibleGateway: https://www.biblegateway.com/passage/?search=2%20Thessalonians%203:9-11&version=AMP

Bible hub. (2022). Bible hub. Retrieved from Matthew 7:12: https://biblehub.com/matthew/7-12.htm

Canon. (2022). Canon website. Retrieved from Bigger than Hollywood: The quiet ascent of New Nigerian Cinema: https://www.canon.co.uk/view/nollywood-hollywood-nigerian-cinema/

Mind Tools. (2022). Mind Tools. Retrieved from Blogs: https://www.mindtools.com/blog/

Smith, S. (2022, September 1). 100 Bible Verses about Eye for an Eye. Retrieved from 100 Bible Verses about Eye for an Eye: https://www.openbible.info/topics/eye_for_an_eye

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