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『ソーシャル・ネットワーク』の英語表現⑤ – 最初の650人のフェイスブック登録者

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今日でこの映画のシリーズは5回目。

※まだ見ていない人には、若干ネタバレになる可能性があります。

前回の続きをやります。

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ただし、このページは映画自体の評論やストーリーの解説をするものではないので、作品を楽しみたい方は、映画をご覧ください。アマゾン・プライムでも、ネットフリックスでも観ることができます。


目次


You made a masthead.

マストヘッドを作ったのか。

mastheadとは、船のマストの一番目立つてっぺんのところですが、新聞の発行社欄という意味があり、ウェブ広告などの何でも一番目立つ場所に当たります。

masthead ads = マストヘッド広告。

When is it going live?

これはいつ配信させるんだ?

go live = 施行される。有効になる。配信される。ランチされる(= be launched)。

Eduardo: So when's it gonna live?
Mark: Right now. Get your laptop out.
Eduardo: What? Why do we need my laptop?
Mark: Because you got e-mails for everybody at the Phoenx.

エドワルド:これはいつ配信されるんだ?
マーク:たった今だ。お前のノート・パソコンをもってこい。
エドワルド:え?なんで俺のノート・パソコンがいるんだよ?
マーク:だってお前はフェニックス・クラブの連中のメール・アドレスを持ってるからさ。

I’m not sure if it’s going to be cool with them.

こんなことしてアイツら怒らないか心配だ。

cool with something = 大丈夫。構わない。怒らない。

Eduardo: Yeah, I'm not sure if it's gonna be cool with them that I spam their emails.
Mark: This is not spam.
Eduardo: I know. 

エドワルド:ああ。俺がアイツらのメール・アドレスにスパムしたら、アイツら怒るんじゃないかな?
マーク:これはスパムじゃない。
エドワルド:わかっているけど。

not sure if- = 〜かどうか確信がない。

it is going to be cool with someone that- = 〜があっても誰かには問題ない。

email = EメールまたはEメールアドレス。

spam something/someone = 何か/誰かに一斉メールを送る。

spam = (名詞として)スパム。ありがたくない一斉メール。

一般の会社でも、一斉メールはよくあります。この行為やメールをよく揶揄してspamと呼ぶことがあります。

誰かの顔色を伺うのが組織というもの。If they are going to be cool with itという場合と、If it is going to be cool with themという場合も基本的には同じような状況を表しますが、相手の反応を見てから行動するのは、サラリーマンの鉄則です。

とはいえ、上に行くために、あるいは単に自分の正義とアイデンティティをまもるため、状況によっては、リスクを受け入れた上で、人受けの悪い行動に出る必要があることもありますが。

Seven people spammed me the same link.

7人が私に同じリンクをスパムしてきた。

7人から同じリンクの付いたスパム・メールを送られてきたということです。

フェイスブックも最初のユーザーを獲得するため、スパムからスタートしたことがわかります。

in dispute

Six hundred fifty students signed up for it on the first day.

初日に650人の学生がそれに登録しやがった。

マークたちにソーシャル・ネットワークのウェブサイトのネタを盗まれたハーバードの学生たちは、慌てふためき、リーダーは何らかの権力を持つらしい父親に電話を入れます。

今や登録者29億人とも言われるフェイスブック(DATAREPORTAL, 20022)が開設されて1日目で獲得したユーザーは650人。歴史的な650人です。

He lied to our faces.

奴ははっきりと嘘を言いやがった。

lie to someone’s face = 明確に嘘を言う。

この表現は、誤魔化したり、ちょっと誇張したり、意図的に誤解を招かせるような曖昧な表現をしたり、勘違いで済まされるようなモノではなく、確実に意図的に真っ赤な嘘をつく事を表す表現です。lie to someoneよりも嘘が強調されています。

Divya: He stole our idea. He lied to our faces for a month.
Cameron: No, he never lied to our faces.
Divya: Fine, he lied to our e-mail accounts, and he gave himself a 42-day head start, beacuse he know what you don't: getting there first is everything.

ディヴィヤ:アイツは俺たちのアイディアを盗んだんだ。俺たちに1ヶ月間も騙し続けていたんだ。
キャメロン:いや、彼は俺たちに嘘なんかついてない。
ディヴィヤ:わかった。聞けよ。奴は俺たちのメールアドレスに嘘をついた。さらにその間に42日分のヘッド・スタートを決めやがった。奴らはお前らの知らないことを知ってるからだ。サイトを開設しちまえばこっちのもんだってな。

give someone a head start = 幸先の良いスタートを決めさせる。

get there = ある地点まで到達する。何かをやり遂げる。ここでのgetting thereは、マークが行った、一連のフェイスブック開設から最初の650人のユーザー獲得のところまで。

is everything = 〜がすべてだ。それが明暗を分ける。

You don’t need to school me.

俺に説教する必要はない。

school someone [on] = 説教する。教えを説く。lecture someone。

Cameron: I'm a competitive racer. You don't need to school me on the importance of getting there first.

俺は競争の試合に出ているレーザーだ。俺に先に相手を出し抜くことの大切さについて説教するなよ。

ビジネス・パートナーのディヴィヤにスタート・ダッシュがすべてだと説教されたキャメロン・ウィンクルヴォスは、俺に説教するなと反論します。

説教くさい同僚は、これで一括しましょう。

He will send a cease-and-desist letter.

彼は、違反行為停止通告書を送る。

a cease-and-desist letter = 違反行為停止通告書。

Divya: Was that your Dad's lawyer?
Cameron: In-hoouse counsel. He'll send a cease-and-desist letter.
Divya: What is that going to do?
Cameron: We're gonna sue him.

ディヴィヤ:今のはお前のオヤジの弁護士か?
キャメロン:社内の弁護士だ。違反行為停止通告書を送る。
ディヴィヤ:どれでどうなるんだ?
キャメロン:アイツを訴える。

While we are waiting for Dad’s lawyer, we can get something going in the paper so people know that this is in dispute.

オヤジの弁護士を待っている間に、みんながこの件は論争中だってわかるように、新聞に何か報道させよう。

get something going in the paper = 新聞に報道させる。goingなので、継続中、つまり、まだ終わっていないニュアンス。

in dispute = 論争中。モメている。

I had no idea whether they came from money or not.

アイツらが金持ちの家族出身がどうかなんて知るわけない。

have no idea whether or not – = 〜かどうかについて知る由もない。

come from money = 金持ちの家族出身である。be from a family of means。

Would you mind addressing him as Mr. Saverin?

彼を「サヴァリンさん」と呼んでいただけますか?

address someone as = 〜と呼ぶ。呼称する。call someone。

Male Lawyer: Eduardo, what happened after the intiial launch?
Female Lawyer: Sorry, sir, would you mind addressing him as Mr. Saverin?
Male Lawyer: They're best friends.
Female Lawyer: Not anymore.

男性弁護士:エドワルド、最初にウェブサイトをアップしてから、何があったのかね?
女性弁護士:すみません、先生。失礼ですが、「サヴァリンさん」とよんで頂けますか?
男性弁護士:二人は親友だと。
女性弁護士:それは過去の話です。

会話っぽくするために若干意訳になりますが、面白いのは、クライアントであるマークとエドワルドの関係が親友だからと言う理由で、弁護士も親友のようにファースト・ネームで呼ぶことです。

そして、エドワルド側の弁護士から、他人行儀のミスター・サヴァリンと呼ぶように牽制されます。もう二人は親友ではないのだから、と。

It exploded.

信じられないくらい広がった。

フェイスブックのことです。

サイトがアップされた後、ハーバード中の学生がフェイスブックに登録しました。

Male Lawyer: Fine. Mr. Savarin, what happened?
Eduardo: It exploded.
Divya: "Facebook me," was a common expression after two weeks.

男性弁護士:わかりました。サヴァリンさん、何がありましたか?
エドワルド:信じられないくらい広まりました。
ディヴィヤ:「フェイスブック・ミー(私をフェイスブックして)」という造語が出来た。

この映画は、裁判の場面と、マークたちのキャンパス生活の場面が交互に続きます。


ようやくこの映画の4割くらいに差し掛かりました。

今回は、IT関連の言葉を少しと、同僚との雑談に使える表現、裁判で出てくる表現を少し取り扱いました。

この分だと、この映画を終わらせるのに、全部で15日必要になるかもしれません。

物語は、まだ続きます。

References

Amazon Prime, 2011. The Social Network Got Facebook and Zuckerberg All Wrong [Online]
Available at: https://www.ldoceonline.com/dictionary/install
[Accessed 10 September 2022].

DATAREPORTAL, 2022. The Latest Facebook Statistics: Everything You Need To Know [Online]
https://datareportal.com/essential-facebook-stats#:~:text=Facebook%20is%20one%20of%20the,)%3A%202.934%20billion%20(July%202022)&text=Number%20of%20people%20who%20use,)%3A%201.968%20billion%20(July%202022)[Accessed 11 September 2022].

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