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『ソーシャル・ネットワーク』の英語表現⑦ – アイツの第一印象は、”未知数の男”だった。

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※まだ見ていない人には、若干ネタバレになる可能性があります。

の続きです。

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ただし、このページは映画自体の評論やストーリーの解説をするものではないので、作品を楽しみたい方は、映画をご覧ください。アマゾン・プライムでも、ネットフリックスでも観ることができます。


目次

He struck me as a wild card.

アイツの第一印象は、まったく未知数の男だった。

wild card = 未知数の人や物。

strike someone as = 〜のような印象を与える。

Eduardo:I honestly wasn't jealous. I was nervous.
Female Counsel: Why?
Eduardo: I didn't know him at all, but I had done a search and I'd asked around. And he struck e as kind of a wild card.

エドワルド:正直言って、彼に対する嫉妬心はありませんでした。
女性弁護士:なぜ?
エドワルド:彼のことをまったく知らなかったんですが、彼のことは調べました。そして色んな人から情報を集めました。そして、ある種未知数の男だという印象を受けていたので。

ビジネスの取引の話をするため、マークとエドワルドは、Napsterの創立者であるショーン・パーカーと言う男と会う約束をします。

You must be Eduardo, and Christy, and Mark.

あなたたちが、エドワルドさんと、クリスティーさんと、マークさんですね。

You must be -. = あなたが〜さんですね。すでに名前を聞いている人と初対面の時に使います。

- You must be Mr. McDonald. Great to meet you. I heard a lot about your achievements.
- Pleasure is all mine.

- あなたがマクドナルドさんですね。お会いできて光栄です。あなたの功績についてのお噂は予々お伺いしております。
- こちらこそ。

He took us through his episode with Napster.

彼は、俺たちにナップスターの物語を聞かせた。

take you through an episode/story/tour/journey/presentation = あなたを物語や旅、プレゼンテーションなどにいざなう。

He went on his second business venture.

彼は、2つ目の事業に乗り出した。

go on a business venture = 事業に乗り出す。

So, tell me about your progress.

で、そっちの進捗を聞かせてくれ。

Sean: So, tell me about your progress.
Eduardo: We're in 29 schools now. We got over 75,000 members.

ショーン:それで、で、そっちの進捗を聞かせてくれ。
エドワルド:俺たちは29校を抑えた。75000人以上のメンバーを獲得した。
ザ・フェイスブックは、あっという間に75000人のメンバーを獲得。

Tell me about the strategy you’re using.

君たちの戦略について教えてくれ。

Tell me about your strategy. とほぼ同じです。ただ、それよりもやや所有感が少なく、今使っている戦略で、変わる可能性があることを示唆している感がありますが、これは個人の主観のレベルです。

Sean: Tell me about the strategy you're using.
Eduardo: We want Baylor, but Baylor already had a social network.

ショーン:君たちの戦略について教えてくれ。
エドワルド:ベイラー大学も欲しいんだが、あそこには既存のソーシャル・ネットワークがある。

The Facebook is cool. That’s what it has got going for it.

『ザ・フェイスブック』はクールだ。そのおかげで人気が出てる。

The Facebook = Facebookの旧名。

going for it = something positive about it. 何かいいポジティブな影響を与える。

Eduardo: I say it's time to start making money from The Facebook, but Mark doesn't want advertising. Who's right?
Sean: Well, neither of you yet. The Facebook is cool. That's what it has got going for it. You don't wanna ruin it with ads because ads aren't cool. It's like you're throwing the greatest party and someone's saying it's gotta be over by 11. You don't even know what the thing is yet. How big it can get, how far it can go. This is no time to take your chips down. A million dollar isn't cool. Yow know what is cool? 
Eduardo: You?
Sean: A billion dollars.

エドワルド:俺はそろそろザ・フェイスブックでお金を稼ぐ時だと思う。でもマークは広告を入れたくないらしい。どっちが正しいと思う?
ショーン:そうだな。まだどちらが正しいとも言えない。ザ・フェイスブックはクールだ。そのお陰で人気が出てる。それを広告で台無しにしたくないだろう。広告はクールじゃないからね。最高に楽しいパーティーを開催して、誰かが、「このパーティーは夜の11時で終わるぞ。以上!」と宣言してるようなもんだ。君たちはまだ、このサイトがどれだけのものになるかわかってない。どれだけ大きなるか、どこまで行けるのか。まだリスクを犯す時じゃない。百万ドルなんてクールとは言えないよ。何がクールかわかるかい?
エドワルド:「あんた」だって言いたいのか?
ショーン:10億ドルだ。

when the chips are down = a difficult or serious situation. 非常に苦しい時。苦境。

take your chips down = リスクを冒して勝負に打って出る。

このショーンの意味深いセリフも日本語訳では味がありません。日本にはあまりアメリカのような若者の”パーティー”=”cool”の文化はないし、百万と10億では、英語の”million”と”billion”の比較ほど語呂が良くありませんので、美しくないです。やはり和訳はなるべく見ないで英文をそのまま英語脳で理解した方が絶対にいいです。

I don’t have a dog in this fight.

俺は別にどちらでもいいよ。

don’t have a dog in this fight/have no dog in this fight = 特に強いこだわりや意見があるわけではない。どちらでも良い。

Sean: I don't have a dog in his fight. I'm just a fan who came to say hi. 

僕は別に言い争う気はないよ。ただ、いちファンとして挨拶に来ただけだ。

直訳すると、「僕はただの一人のこんにちはと言いに来たファンです」

Drop the “The.” Just “Facebook.”

『ザ』をなくしなよ。ただの『フェイスブック』だ。

これがショーンのマークたちへの最初の、そして最高のアドバイスでした。

Sean: Drop the "The." Just "Facebook." It's cleaner.

『ザ』をなくしなよ。ただの『フェイスブック』で行こう。そのほうがキレイだ。

He doesn’t bring anything to the table.

アイツはなんの役にも立たない。

bring something to the table = 食卓に食料を持ってくる→稼ぐ→役に立つ。

よく面接などで、

What will you bring to the table if you get into this position?

などと聞かれます。

Mark: What is your problem with Sean?
Eduardo: He doesn't bring anything to the table.

マーク:ショーンに何の不満があるんだ?
エドワルド:アイツは何の役にも立たないじゃないか。

Welcome to Facebook.

フェイスブックへようこそ。

面接をパスしてオファー(内定)を獲得した人へ贈る言葉。

自分の会社にある程度の誇りを持っていないと言えない言葉だと思います。

自分が経営者やマネージャーであれば、自分のやって来たこと、これからやろうとしていることが後ろめたいのか、誇らしいのか、この言葉一つの声色や表情に現れます。

References

Amazon Prime, 2011. The Social Network Got Facebook and Zuckerberg All Wrong [Online]
Available at: https://www.ldoceonline.com/dictionary/install
[Accessed 10 September 2022].

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