どうせネイティブの英語をコピーするなら、ネイティブが美とする構文をそのまま丸暗記するのが確実です。
今回は、人間の知的好奇心と、未知へのあくなき挑戦を表す名言・格言を集めました。
沈んだ気持ちをインスパイアしてくれる偉人の名言から英語のスキルと勇気をもらおう
古代ギリシアの’賢者’ソクラティックは、人間は皆同じように愚かであると説きました。しかし、自分の無知に気づいている分、自分の方が他の者よりマシであると。
多くの人間は、自分が無知で愚かであるにも関わらず、それに気づかず、自分は賢いと勘違いしています。一度賢いと言われてしまうと、多くの人はそれを信じ、自分より愚かだと考える他者の声に耳を傾けなくなります。これがスマート・トラップ(賢者の罠)です。
そういう意味で、傲慢さは無知よりも罪深いと言えます。
でも、過去の偉人に学べば、そんな愚かしい罠にハマることはありません。
wisdom = 叡智、知恵、賢いこと。
このウェブサイトの”顧問の先生”でもあるソクラテスのあまりにも有名な言葉です。
examine = 試す。テストする。思考する。
worth doing something = worthy of doing something = 何かをする価値がある。
この有名なquoteは、日本語で「考えない人生は生きるに値しない」と訳されます。
しかし、私が思うに、ただ考えればいいというものではありません。
自分の人生そのものの意味や本質を問わなくては、その人生は意味がありません。もちろん、ソクラティック法を使ってです。
よく「人生に意味なんてないんだから、そんなことを考えても無駄だよ」という意見を聞きますが、それも一つの意味を問うた結果の結論かもしれませんし、その結論に至ることこそが、人生の意味なのかも知れません。
ソクラテスのこの言葉を借りると、人生の意味を考えること自体が人生の意味でもあります。
ちなみに私は、人生は自由だと思います。自由意志があるからこそ、自分で意味を考え、目的を見出し、自分の意思で行動して自分に相応しい人生を生きる。それこそが人生の意味だと思っています。
imagination = 想像。
more than = 〜よりもっと〜。
limited = 限られている。
embrace = 抱き抱える。包括する。受け入れる。
アインシュタインの学者としての功績を知らない人はいないでしょう。彼の遺した非常に有名な言葉の一つです。
アルバート先生くらい想像力が豊かなら、そりゃ宇宙を総べることもできるでしょう。
infinite = unlimited = 無限の。
the universe = この宇宙。
human stupidity = 人間の愚かさと愚行。
sure about something = 何かについて確証がある。自信がある。
the former = 前者。ちなみに「後者」は “the latter”。
アインシュタインの思い切り風刺を込めた一言。宇宙が無限であることは証拠がないから確証がないけれど、人間の馬鹿さ加減は無限で宇宙の規模さえも凌駕する、という事です。
ただ、一説には、この通りの言葉はアインシュタインのものではなく(彼は論文で宇宙は有限であると断言していますので)、ある宇宙飛行士の言葉とミックスされて、この格言ができたのだとも言われています。
have something to say = 話すべき事がある。話す価値のあることがある。
have to say something = 何か言わなければならない。
ソクラテスの弟子プラトンの言葉です。彼はレスラーで、物凄いマッチョだったらしいです。
この格言の原文は古代ギリシアの言葉で書かれていたと思いますが、英語の方が綺麗に並んでいます。同じ単語の組み合わせでも、語順が違うと全然意味が違ってくるのがわかります。
have to say somethingって、ぎこちない男女のデートもそうだし、ビジネスでもあまり賢くない人ほど会議で薄い意見をベラベラ話してみんなの時間を無駄にします。そういう意味では、現代でも通用する真理を突いた名言と言えるでしょう。
普段は発言数は少なく、言葉も短いが、毎回発言の中身に重みがある人が、実は本当に力のある人だったりします。
’cogito, ergo sum.’は有名なこの格言のラテン語です。発音は、「コウジートウ・エアゴウ・スーム(koe-ZHEE-toe-er-go-SOOM)」です。アメリカ人も博学な人は知っています。
be/am/are = exist = 存在する。
therefore = ゆえに。従って。
be動詞は実は、「存在する」という意味を表します。
そして、thereforeは、何かを証明するとき、理由を先に述べ、最後に結論を述べる前におきます。
英語では、結論+becauseの構文の方が多く、thereforeを使った言い方は口語ではあまり使われません。
デカルトによると、自分は今考えている、つまり思考(意識)を持っているのだから、悪魔でも自分の存在を否定できません。なぜなら、「例え悪魔が私が実は存在しないのに存在していると騙そうと思っても、私を騙すためには、私が思考を持っている必要があるからだ。つまり思考がある時点で、私は存在する」と。
つまりこの格言を三段論法とするには、
What thinks is.考えるものは存在する。
I think. 私は考える。
Therefore, I am.故に、私は存在する。
ということになるので、最初の大前提として、先日のロジックに関する記事でやった通り、What thinks is.考えるものは存在する。が真である必要があります。
あなたはデカルトの証明が正しいと信じますか?
過去の偉人と呼ばれる大天才たちでさえ、このように知を求め、もがき、知ることへの欲望に貪欲で、多くの学問を切り開いてきました。
哲学(philosophy)は、もともと「知への愛」という意味があります。そして哲学は、全ての学問の源流でした。
だから博士号の学位を表す”PhD”は、philosophiae doctorの略で、現代英語に訳すとDoctor of Philosophyとなります。
知を追い求めるラーニング(学習)という行動は、終わりなき生涯プロジェクトです。
最後にこちらの格言をどうぞ。