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著者Σ(シグマ)・脱サラリーマン宣言:今の点と過去の点が線で繋がるとき

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人間は、必ずどこかで転機を迎える。

その転機が若くして来る人もいるし、後になってくる人もいる。

何十回も来る場合もあるし、数回しか来ない場合もある。

でも、複数ある転機の中で、「その」転機(= THE career transition)は、そんなに何度も来るはずがないし、いつ来るかもわからないほどの大きな転機だ。

ついに自分にも「その」転機が来たようだ。

約10年間、日本の社会人を経験した。

将来のビジョンは、なんとなく、大学を卒業したら世界に影響を与える国際ビジネスマンになりたいと思っていた。そしていつか、ほかの人に自分の経験を語り啓蒙できる人間になりたいと思っていた。

啓蒙といっても、幸か不幸か、メンターというかロールモデルに会ったことがなかった。世の中にあふれている「先生方」で、説得力のある人に出会うことができなかった。

啓蒙書や論文などは留学時代から日英合わせて一万冊は読んでいると思っているから、どの先生の言うことも、どこがで読んだことばかり。ところどころ間違っているようにも聞こえた。そして、日本の偉い人たちは反論されることに慣れていない。本の解説はいいから、それよりお前はどう思うんだと思っていた。先生方は自分が現役じゃないから、生の経験を語ることができなかった。

つまり、自身がそれなりに成功していないのに、成功したいと思う人間に教えられるわけがない。教えることで成功するのとは、意味が違う。それじゃ、中身のない商品を売っているネズミ講と変わらない。

残念ながら上司にも恵まれなかった。

だから、スピーチならTEDのトップスピーカーやスティーブ・ジョブズ、カウンセリング技法ならカール・ロジャーズ、リーダーシップならサイモン・シネックやナポレオン・ヒルズ、コーチングならトニー・ロビンスなどの世界トップレベルの人物からのみ学ぶことにした。翻訳は使わず本人の言葉で理解する。これができたのも、全部英語スキルを習得しておいたおかげだ。

そして、下位交換のような日本のインフルエンサーから学ぶ必要も時間もなかった。

日本はもはや先進国ではなく、欧米どころかアジア諸国に比べても大きくに遅れている。それを信じていないのはもはや日本人だけという悲惨な状態。日本人は何年も前から平和ボケと言われて危機感がなかったが、実際に火がついても昔から機能していなかった政府に今更責任転嫁するだけで、なぜ自分たちがかつての発展途上国に追い抜かれたのか考え、自力で這い上がる覚悟が決まっていない。

そんな日本の企業で、多くの反面教師のクソ上司から「かっこ悪い生き方」「人間としてやってはいけないこと」を学び、組織の汚さを体験した。これは俺だけでなく多くの社会人が経験しているが口にしていないことだと思う。

ただ自分だけはと、反面教師に倣い、「自分ならこんなリーダーについていきたい」と思えるリーダーを体現したつもりだった。だから、チームの仲間と信頼関係を結ぶことはできたが、上司から理解を得ることはできなかった。

ただ一人の上司を除いては。

これまでサラリーマンとして働いた職場の中で、唯一国際ビジネスマンとして、世界中を回りながら人の命を救える仕事についていたことがあった。

その会社の社長とはある因縁があり、喧嘩別れのような形でやめてしまったのだが、数年の月日を経て、第三者を介して連絡をいただいた。

再開して酒を飲みながら話しているうち、数年のわだかまりの溝が埋まった思いがした。もう一度、自分のすべてをこの人と同じ夢にぶつけてみようと思った。

今度は法人代表者として業務契約してもらうことになった。かつてのような主従関係ではなく、ある意味ビジネスパートナーということになる。

きっと、これからのキャリアのために、俺は今日まで自分を研鑽してきたことになる。

スティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の卒業式で言っていた言葉を思い出した。

You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
前を見ながら、今の点を将来の点と繋げることはできないんだよ。振り返りながら、過去の点と繋げることしかできないんだよ。だから、点は将来どこかで繋がると信じるしかないぜ。

今起きている出来事(点)が、過去の別の出来事と繋がるのか、将来の別の点と繋がることになるのか。よく見ていれば、誰にでも、そういうことってあるよね。

You were absolutely right, Steve.

というわけで、ここからはすべて自己責任で発言できるから、忖度はいらないし、好きなことを書くことができる。



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