次回勘違いしている日本のITエンジニアについて少し触れる予定たが、今回は日本の「先生」という名の意味不明のシステムについて書きたい。
先に生まれると書いて先生。ここには、「さん」以上の唯一無二のリスペクトが含まれており、時にこの資本主義の原理と矛盾している。顧客とサービス提供者、国民主権国家におけるパブリップ・サーバント(公僕)と国民の関係をも覆す力を持つ。
本来は、お金を払うクライアントに仕えるのがサービス提供者の義務であり、すべての市民に奉仕するのが政治家や官僚の仕事なのである。医者にとっての患者も、弁護士にとってのクライアントも、本来はサービスを依頼する側であり、依頼先を選べる側であり、サービスを評価する側である。
それなのに、「先生」と呼ばれる人間の中には、顧客に対してタメ口できたり、大して能力もないのに威張り散らしたりする奴らが結構おり、俺もそういう奴らをかなり多く見てきた。
まず、弁護士の中には、契約書が書けない奴がいる。英文になると、文法ミスが多く、俺のような素人のクライアントに穴を指摘されても平気な奴もいた。よく読めば対して難しいことは書いていないのに、「法律用語」なる意味不明の言語で書かれているのも意味わからん(Chat GPTの方がよっぽどいい仕事するわ)。
お医者さんには患者を散々待たせた挙句、Chat GPTやウィキペディアに書いてあるようなことしか言えず、単に薬を処方するだけなのもいた。なんでこんな奴がこんなに崇められ、お金を稼いでいるのかと疑問に思うことも多い(患者に何かあったらちゃんと責任取ってくれるんか?)。
血税を私物化し、自分のことしか考えていないクソ代議士は、論ずるまでもない(AIの方がいいんじゃんね?)。
気持ち悪いのは、「先生」の事務所に電話をすると、アシスタントまでもが「先生は明日までいらっしゃいません」などと、外部の人間である俺たちに話すときまで「先生」に対して敬語を使うことだ。日本語では、社会のルールとして、内部の人間に対しては、上司の名前も呼び捨てにするのが基本中の基本と、学校で習わなかったのか?
本当に人間のできた人なら、「私のことを先生と呼ばないでください」と言うはずである。それを言わない時点で、「僕はお前より上だ」という選民思想を否定していないことになる。少なくとも俺はそういう謙虚な人をほとんど見たことがない。この令和の世の中で、「〇〇先生御侍史」などとメールの冒頭に書かれ、逆に恥ずかくならない方がおかしい。
以前、サラリーマンをやっていた時、上司と喧嘩になり、クビになりそうになったので、ネット検索で引っかかった労働系の弁護士にちょっと相談しに行ったことがあった。
その人は俺と同じ年か2つ3つ年上くらいの男性で、終始こちらは敬語なのにタメ口できた。まずそれに違和感を覚えた。
相談中も、俺の話を最後まで聞かずに言葉を遮り、なんか説教を始めた。しかもネットで見たことのあるような役に立たない一般的な情報ばかり。
俺はこれ以上は時間の無駄だと判断し、3分ほどで席を立ち、そのまま帰ってしまった。
帰り際に、
「あんたさあ、そんな態度だとお客さんいなくなるぜ」
と言ってやったが、相手は何とも思っちゃいないだろう。
なぜこういう勘違いした人間がいることがよくないのか。それは、こういうバカが増えると、その産業が発展しないからだ。
俺のような素人にバカにされる程度の実力しかないということは、さんざんお金と時間をかけて苦労して取った資格があまり意味がないということで、日本の国家資格のシステムでは、無駄なことに多くの資源が浪費されているということになる。
それよりも、もっと実用性のあるトレーニングを行い、既得権に胡坐をかく奴を徹底的に排除するべきだ。ネットやChat GPTでは生み出せない価値を生む優れた先生を輩出し、謙虚さや人間性を磨く訓練をした方が、よほど世の中のためになる。そういう人なら、「先生」と呼んでやってもいい。
そもそも、職業に貴賤はないのではなかったのか。頑張って先生と呼ばれる職業に就いたのはすごいことだが、それは誰かに頼まれてやったことではなく、自分のために自分の意思でしたことであり、ほかの職業と変わらない。別にそれ自体リスペクトの対象にはなっても、特定の職業に就いた人間が、他の人間より偉いわけではない。ただ、頭がよくないとなれない仕事に就いただけ。それ以上でも以下でもない。俺の個人的な意見としては、日々みんなの食事を作ってくれるお百姓さんが一番偉い。
この儒教の負の遺産、いい加減なくならねえかな。
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