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人間は生殖期を終えてからが本当の人生の始まり

みんな、ここまで歩いて来たけど

人間ある程度の年に来ると、家族を持つという「義務」を全うするようになります。

家族を持つことが果たして義務なのか、では結婚して子供を持たない人は義務を果たしていないのか、という議論は置いておきましょう。それは個人の意見なので。

もちろん、子供が持ちたくても持てない人もいます。結婚をしない、子供を持たないという選択をする人もいます。それが悪いことではないし、どっちが正しいとか優れているとかいう問題ではありません。

僕の場合は、親に迷惑を掛けて育てられたので、自分の親が子供を育てることが義務であり親や自然への恩返しであると信じ、苦労して僕を育てたように、僕もそんなチャンスが与えられるなら同じ苦労をしようと思ったまでです。

それに、最近では義務がまるで個人の自由を奪う悪い事であるという風潮がありますが、僕は義務を果たすために苦労をすることの中に喜びもあると思います。

僕も30代半ばで親になり、そこからは守るものができてから、「怖いもの知らず」ではいられなくなりました。

「いざとなったらフリーターをしてでも食って行ける」

と思っていたのが、今ではそれでは済まされなくなったという事です。

自分のやりたい事は二の次、とにかく家族に苦労は掛けられない。ひたすら働く。

テレワークで家出仕事をしていても、自分の部屋を一歩出たら、仕事のストレスを家に持ち込んではならない。

そして今の時代、男は働いて稼ぐだけじゃ不十分、専業主婦の妻の家事を手伝い、子育ては基本的に半分やって当たり前だと思われている。

確かに、男にとっては、ある程度の覚悟がなければつらい時代だと思います。

それでも、一昔前だったら、男は大黒柱として女から立てられ、リスペクトされていたから、なんとか精神的にやってこれた。

でも、今はそんなことはない。

こんなことを言うと女性の方からは非難を受けるかも知れません。

でも、日本において男女が平等だったことは今まで一度もなかったし、残念ながら、これからもないでしょう。

They are just different, not one is better than the other.

ミッド・ライフ・クライシス

そして、40代くらいなり、あるとき我にかえります。

自分は何のために生きているのだろうかと。

基本的に生物は、生殖期を終えたら、徐々に死に向かうようにできています。

生殖をしてもしなくても、生殖”期”を過ぎれば同じ事です。その運命に抗うことはできません。

生殖、人間的に言えば結婚して子供を持つまでの人生におけるテーマは、自分を理解してくれるパートナーを探すことでした。

そのために多く恋をして、自分を磨き、自分のなりたい自分になって、そんな自分を認めてくれる人を探している筈なのに、恋愛は弱肉強食。

いつの間にか、自分以上の「恋愛強者」に恋に落ち、自分がコントロールできなくなって、失恋して、自分と見つめ合って傷を負いながら立ち上がり・・・これの繰り返しです。

そして、やっとパートナーを見つけて結婚し、子供ができたら、人生の第一幕は終了。

結婚していない人も、子供がいない人も、ある程度の年齢に来ると、とりあえず結婚を前提とする恋のゲームをする期間は終わります。

もちろん、中には例外もあり、お金のある男が、若い女とカップルになったり、ビジネスでそれの疑似をやったり、既婚の身でありながら、他の相手と関係を持ったりすることも可能ですが、そういうケースは他人からの賞賛を受ける事は少なくなってきます。

そして、ここからは人生第2幕の始まり。

世間の期待値で言うと、ここからは、今いる場所から上を狙うことをせず、無難に生きていくことが常識とされています。

「男らしさ」は押し付けられた価値観じゃなく、男だけに与えられた権利

人生の第一幕では自由があるが、お金も力もない。第二幕では。お金と力は手に入ったが、夢と現実がはっきり分かれ、もう夢は見られない。

果たして人生とは本当にそんなものでしょうか?

確かに、義務は果たすべきです。

でも、義務を果たしながらでも追い続けられる夢はあってもいいんじゃないか、と思います。

確かに、家族を持つ幸せは、何事にも変えられないものだと思います。

ひょっとすると、どんな地位や名声や富を手に入れても、結局この幸せが一番なのではないかとも思います(地位やお金はキリがないので、それを実証することは不可能ですが)。

でも生きている以上、生きると言うことは、夢を見る事です。

他人のイメージに操られた人生ほどつまらないものはありません。

赤の他人は、あなたが死んだとしても、あなたの遺産や生命保険の噂をする程度で、数ヶ月もすれば忘れてしまうような、あなたの人生においてはまったく価値のない存在です。

僕の場合は、やっぱり中身をカッコよく磨きながら、こだわりを持って生きることです。

「男なら・・・」

今の時代でも、男が男である自分を鼓舞するためにそういう言葉を使うのは、僕は特権だと思っています。

人生第二幕の見どころ

そして、人間は生殖期を終えてから、本当に深みのある人生の第二幕が始まります。

第一幕で学んだこと、体験したこと、努力した結果として、ある程度の権利と責任が与えられます。

ここまで頑張って生きてきた結果として得られたステータスは一旦リセットします。

王様には王様の、農民には農民のステージがある。どっちが上とか、勝者とか敗者とか、そういうことじゃない。

与えられた境遇の中で、その権利と責任をどうディールしていくか。すべては自己責任。

農民が王様を狙うもよし、最高の農民になるのもよし。

そして、自分より若い世代に何を残していくか。

その自己責任と選択肢こそが、そこから先の醍醐味であると思います。最近そう気づきました。

今日のテーマは分かりにくかったかも知れませんが、この辺で。

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